今回の目的はシンプル。
岩手最高峰を獲る。
いつかは登っておきたいと思っていた岩手山へ。
馬返し登山口から山頂を目指す、王道の柳沢コース。
ただし、前日の山行の疲れがまだ残っている。
しかも馬返しコースは、しっかりとした急登が続くことで知られるルート。
少し不安を抱えながらのスタートとなった。
山行データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 山名 | 岩手山 |
| 日程 | 2026年9月24日(木) |
| コース | 馬返し登山口~岩手山~馬返し登山口 |
| 距離 | 11.6km |
| 累積標高 | 登り 1,458m / 下り 1,461m |
| 山行時間 | 5時間51分 |
| 休憩 | 1時間7分 |
| 合計時間 | 6時間58分 |
| 天候 | 晴 |
| 区間 | 時刻 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 馬返し登山口 | 10:30 | ― |
| 0.5合目 | 11:09 | 39分 |
| 1合目 | 11:13 | 4分 |
| 2合目 | 11:29 | 16分 |
| 旧道二合五勺 | 11:52 | 23分 |
| 旧道三合目 | 11:52 | 0分 |
| 旧道四合目 | 12:08 | 16分 |
| 旧道五合目 | 12:57 | 49分 |
| 旧道六合目 | 13:16 | 19分 |
| 七合目 | 13:37 | 21分 |
| 八合目避難小屋 | 13:37 | 0分 |
| 不動平 | 14:01 | 24分 |
| 焼走り分岐 | 14:25 | 24分 |
| 岩手山 | 14:45 | 20分 |
| 岩手山神社奥宮 | 14:55 | 10分 |
| 不動平 | 15:05 | 10分 |
| 八合目避難小屋 | 15:20 | 15分 |
| 七合目 | 15:37 | 17分 |
| 新道六合目 | 15:55 | 18分 |
| 新道五合目 | 16:10 | 15分 |
| 新道四合目 | 16:19 | 9分 |
| 新道三合目 | 16:33 | 14分 |
| 馬返しコース二.五合目 | 16:41 | 8分 |
| 二合目 | 16:46 | 5分 |
| 豆腐岩 | 17:01 | 15分 |
| 0.5合目 | 17:11 | 10分 |
| 改め所跡への分岐 | 17:21 | 10分 |
| 馬返し登山口 | 17:24 | 3分 |
馬返しからスタート
10時25分、馬返しキャンプ場第一駐車場をスタート。

馬返し登山口まではアクセスがあまり良くなく、自家用車やタクシーでのアクセスが基本となる。
序盤は特に変わったところのない樹林帯。

2.5合目までは淡々と高度を上げていく。
そして、ここから旧道と新道に分岐。
今回は、
登り=旧道
下り=新道
という組み合わせにした。
旧道はガレ・ザレた岩稜帯で、歩きやすさでは新道に劣る。

一方で眺望は圧倒的にこちら。

登山に慣れているなら、登りは旧道を選びたくなる。
旧道はガレ・ザレの岩稜帯
旧道に入ると、登山道の雰囲気が一気に変わる。
岩。
砂。
ザレ。
足元が安定しない。
それでも振り返れば眺望が開けている。
ひたすら樹林帯を登るより、こういう変化のあるルートの方が楽しい。
ただ、足場は決して良くない。
登りづらさと眺望の良さがセットになった道。
そんな印象だ。
八合目避難小屋
13時23分、八合目避難小屋に到着。

ここは今回の山行でかなり印象に残った場所。
夏季は営業しており、実際に小屋泊の登山者もいる。
素泊まりのみで食事の提供はないものの、大人2,000円。
この立地、この雰囲気を考えるとかなり魅力的。
何より山頂アタックの拠点として絶妙な位置にある。
「ここは泊まりたい」
素直にそう思った。
小屋番さんとのやり取りも、この場所ならでは。
方言がかなり効いていて、妙に癒される。
山小屋には、設備だけでは測れない魅力がある。
岩手山の八合目避難小屋は、まさにそんな場所だった。
山頂へ向かうと山の表情が変わる
八合目を越えると、さらに雰囲気が変わる。
ここまでの岩手山は、比較的穏やかな山に見えていた。
ところが上部へ進むにつれて、だんだん荒々しくなっていく。
火山礫に覆われたザレザレの斜面。
足元がズルズルと崩れる。

そして、周囲には木々が少なくなり、火山らしい荒涼とした景観が広がってくる。
「南部富士」と呼ばれる岩手山。
確かに遠くから見ると富士山を思わせる。
しかし、山頂付近まで来ると、その印象はかなり違う。
むしろ富士山の須走ルートを彷彿とさせるような、荒々しい火山の姿。
火口を周回する
山頂部に到着すると、火口を周回する。

独立峰だけあって風が強い。
下から見ていた穏やかな山容とは対照的。
火山特有の荒々しい地形と、眼下に広がる街並み。
この組み合わせが非常に面白い。
火口と街並み。
普通なら同時に見ることのないような景色が、一つの視界に収まっている。
なんとも不思議な感覚。
岩手山山頂
14時24分、岩手山山頂に到着。

山頂からの景色は圧巻。
360度のパノラマビュー。

そして、ただ眺望が良いだけではない。
火山特有の荒涼とした景色。
その向こうに見える街並み。
この二つが同時に存在している。
荒々しい火山と、人の暮らす世界。
その境界に立っているような感覚になる。

山頂周辺には岩手山神社奥宮もある。

火口の中に位置していて、こちらも岩手山ならではの景観。
火星を思わせるような赤茶けた大地も印象的だった。

下山は新道へ
山頂到着は14時半頃。
ここから下山。
登りで使った旧道ではなく、新道を選択する。
新道は樹林帯が中心。

旧道のような荒々しい眺望はないものの、下山では歩きやすさがありがたい。
ただし、時間はかなり遅くなっている。
日が落ちてくる。

少し焦りながらペースを上げる。
八合目避難小屋で一泊して、もう少し時間に余裕を持って山頂を目指す。
今回の山行を終えてみると、その方が岩手山をもっとじっくり楽しめたのかもしれない。

また来たいと思える山
17時24分。
馬返しキャンプ場第一駐車場へ戻ってきた。

約7時間。
距離11.6km。
累積標高1,458m。
数字だけ見ても、決して軽い山行ではない。
特に旧道から山頂へ向かう後半は、ガレ・ザレの火山地形が続き、しっかりとした登りごたえがある。
それでも、岩手山はまた来たいと思わせる山だった。
八合目避難小屋に泊まり、もう少し時間に余裕を持って山頂を楽しむ。
次に来るなら、そのスタイルが良さそうだ。
南部富士・岩手山。
穏やかな山容の奥に、荒々しい火山の顔を隠していた。






