今回の目的は、岩場のトレーニング。
瑞牆山は、なぜか難易度が高いイメージがあり、これまで敬遠していた山のひとつ。おそらく、あのイカつい山容のせいだと思う。
ただ、いつまでも避けているわけにもいかない。
今回は瑞牆山荘を起点に、富士見平小屋を経由して山頂へ。下山は不動滝方面へ抜ける周回ルートを選択した。
韮崎駅から瑞牆山荘までのバスは、冬季になると運休になるらしい。ペーパードライバーとしては、公共交通機関が使えるうちに訪れておきたいところ。
結果として、山頂までの岩場は想像していたほど難しくなく、むしろ登りやすい印象だった。一方、山頂から不動滝へ向かうルートは登山者も少なく、静かな山歩きを楽しめた。
岩場のトレーニングという目的からすると、ピストンの方が良かったのかもしれない。
とはいえ、周回ルートならではの景色もある。これはこれでアリだった。
山行データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 山行日 | 2026年11月3日(火) |
| 山域 | 奥秩父 |
| 都道府県 | 山梨県 |
| コース | 瑞牆山荘周回 |
| 標高 | 2,230m |
| 距離 | 10.5km |
| 累積標高差 | 登り974m/下り976m |
| 行動時間 | 4時間34分 |
| 歩行時間 | 3時間50分 |
| 休憩時間 | 43分 |
| 天候 | 曇り |
| 交通手段 | 電車・バス |
コースタイム
| 時刻 | 通過地点 | 区間所要時間 |
|---|---|---|
| 10:23 | 瑞牆山荘 | — |
| 10:33 | 富士見平林道交差 | 10分 |
| 10:47 | 富士見平林道終点 | 14分 |
| 10:58 | 富士見平小屋 | 11分 |
| 11:13 | 小川山・瑞牆山分岐 | 15分 |
| 11:20 | 天鳥川出合 | 7分 |
| 11:57 | 大ヤスリ岩 | 37分 |
| 12:10 | 瑞牆山 | 13分 |
| 12:19 | 弘法岩黒森分岐 | 9分 |
| 12:33 | 瑞牆山 | 14分 |
| 13:28 | 弘法岩黒森分岐 | 55分 |
| 14:07 | 不動滝 | 39分 |
| 14:13 | 小川山林道終点 | 6分 |
| 14:27 | 小川山林道芝生広場分岐 | 14分 |
| 14:32 | みずがき山自然公園 | 5分 |
| 14:56 | 瑞牆山荘 | 24分 |
Map of the route “瑞牆山周回|岩場トレーニングのつもりが、紅葉と滝まで楽しめた一日”: 10,868 m, 1,088 m of climbing and 1,089 m of descent, elevation between 1,424 m and 2,230 m, time 04:33:59. It is a loop that starts and ends at 35.87891, 138.57858 (latitude, longitude).
岩峰が迫る瑞牆山へ
瑞牆山荘を10時23分に出発。

登山道は樹林帯から始まる。歩き始めて20分ほどで、早くも瑞牆山の姿を捉えることができた。

遠くから見ても、やはりイカつい。
岩峰がいくつも突き出した独特の山容。これまで難易度が高そうだと思っていたのも、この見た目の影響が大きいのだろう。

周囲は紅葉しており、秋らしい景色が広がっている。
そのまま富士見平小屋へ。

テン場にはテントが並び、登山者の姿も多い。大学生くらいの若い登山者が、グループで賑やかに登っていく。

今回は岩場のトレーニングが目的。気持ちを切り替えて山頂を目指す。
岩場と鎖場、想像していたほどではない?
天鳥川出合を過ぎると、徐々に岩が増えてくる。

ここからが瑞牆山らしい登山道。
大きな岩を乗り越えたり、足場を選びながら登ったりと、自然と手足を使う場面が増えていく。
所々に鎖場もある。
ただ、難易度はそれほど高くない。

強烈な鎖場が延々と続くわけでもなく、足場を確認しながら進めば問題なく通過できる場所が多かった。
もちろん、岩場である以上、油断は禁物。特に濡れた岩では慎重に行動したい。
それでも、事前に想像していたほどの難しさは感じなかった。
途中には大ヤスリ岩など、瑞牆山を象徴する巨大な岩峰も現れる。
これはカッコいい!

自然が作り出したとは思えない造形で、思わず見入ってしまう。
そして山頂直下は急登。

最後はなかなかの登りになるが、距離そのものは短い。
ガスの瑞牆山山頂
12時10分、瑞牆山山頂に到着。
山頂は見事なまでにガス。

せっかく登ってきたのに、眺望はほぼなし。
ただ、時折ガスが抜ける瞬間がある。
そのわずかなタイミングで見える景色がまた凄い。
眼下には断崖絶壁。かなりの高度感があり、足元を見下ろすと少し緊張する。

晴れていれば、さぞ素晴らしい眺望だっただろう。
今回は残念ながら天候に恵まれなかったが、瑞牆山の山頂らしい迫力は十分に感じられた。
しばらく景色を眺めた後、下山を開始する。
登山者の少ない不動滝ルートへ
今回の周回ルートで気になっていたのが、山頂から不動滝方面へ下る区間。

瑞牆山荘からの一般的なピストンとは異なり、こちらは歩く登山者がかなり少ないようだ。
実際、今回の山行でも、この区間ではほとんど人を見かけなかった。
序盤は樹林帯の中を進んでいく。
しばらく歩くと、木々の間にオリエンテーリングで使用されるコントロール(旗・ポスト)が現れた。

登山道とは少し違う雰囲気もあり、なかなか興味深い。
さらに下っていくと、徐々に岩が増えてくる。
登りとはまた違った岩場で、足元を確認しながら慎重に進む。

途中には渡渉もある。
一度だけではなく、何度か沢を越えていく。水量や足場によっては気を使う区間になりそうだ。
そして、不動滝に到着。

なかなか立派な滝である。
ここは休憩ポイントとしても良さそうだ。
山頂から続いた静かな下山路。登山者の少ないルートということもあり、落ち着いて歩くことができた。
紅葉の登山道から、最後は車道歩き
不動滝を過ぎると、登山道の雰囲気が変わる。
岩場を抜け、気持ちの良い樹林帯へ。
周囲には紅葉した木々もあり、秋の山歩きを満喫できる区間だった。
このあたりは本当に気持ちが良い。
岩場のトレーニングという目的で登り始めたものの、下山ではすっかり紅葉を楽しんでいる。

14時13分、小川山林道終点に到着。
ここからは車道歩きになる。
瑞牆山荘までは、まだ50分ほど歩かなければならない。
登山道を下り切った後の車道歩きは、なかなか長く感じる。

とはいえ、ここまで来れば残りわずか。
途中からはヴィクトリーロードのような気分で歩いていく。
そして14時56分、瑞牆山荘に到着。

無事に生還!
岩場トレーニングとしての瑞牆山
今回の瑞牆山は、岩場のトレーニングが目的だった。
実際に歩いてみると、山頂までの岩場は想像していたほど難しくなかった。
鎖場もあるが、極端に難しい箇所はなく、岩場が集中する区間も比較的短い。
むしろ、今回の目的だけを考えるなら、山頂までのピストンにして岩場を往復する方がトレーニングとしては効率的だったかもしれない。
一方、周回ルートには周回ルートの良さがある。
山頂から不動滝へ向かう静かな登山道、何度か現れる渡渉、そして紅葉に彩られた樹林帯。
ピストンでは味わえない景色を楽しむことができた。
瑞牆山というと、どうしても険しい岩峰のイメージが先行する。
しかし、実際に歩いてみると、山頂までの登山道は思っていたよりも取り付きやすく、周回すればまた違った魅力にも出会える山だった。
今回は山頂の眺望こそ残念だったが、岩場の感触も確認できた。
敬遠していた山をひとつ踏破。
次はもう少し難易度の高い岩場にも挑戦してみたい。






