本当は、もっと長い距離を歩くつもりだった。 TJTのような長距離山行。だが今回は、8.25kgのザックを背負っている。 まだ、この重量で長距離へ突っ込むには不安があった。特に以前、一時的に8kgを超えた際には肩に痛みが出…
海老名・座間セブンサミッツ ― たまには、こういう山行も悪くない
丹沢や奥多摩で標高差1000mを超えるような山行を繰り返していると、いつの間にか「登山とは苦しいものだ」という感覚が自分の中に定着してくる。 急登、岩場、長距離縦走。息を切らしながら稜線へ這い上がり、疲労の中で景色を見る…
高度感と恐怖心は等しくない ― 痩せ尾根に慣れていくということ
登山を始めたばかりの頃、私は高度感のある場所が極端に苦手だった。 いわゆる高所恐怖症だったのだと思う。 もちろん、展望台やビルの屋上に立てないほどではない。だが、登山道における「落ちたら終わる」という現実味を伴った高度感…
岩と草原と空の交差点 — 乾徳山周回で試したもの
今回の山行の目的は明確だった。岩稜帯への適応、鎖場の処理能力、そして歩荷状態での安定した行動。 舞台に選んだのは、山梨県の名峰 乾徳山。この山は単なるピークハントでは終わらない。樹林帯、草原、岩場、そして鎖場と、登山に必…
丹沢大山周回 – 軽量歩荷と下山技術の再構築
前日の雨は、山の選択を制限する。泥濘、増水、滑落リスク ― 条件が揃えば、無理に奥へ入る理由はない。 だからこそ選んだのが、丹沢大山。整備された登山道と、適度な標高差。コンディション確認とトレーニングを両立するには、都合…
鍋嵐ピストン – 崩落地で試す「高度感耐性」
午後から雨予報という条件の中、短時間で完結する山行として鍋嵐を選択した。 今回の目的はシンプルで、「高度感への順応」。距離や標高ではなく、視覚的な恐怖に対してどこまで冷静に対応できるかを確認する山行である。 コース概要 …
負荷の中でしか見えないもの – 鍋割山〜塔ノ岳〜三ノ塔 縦走の記録
負荷をかけるという選択 山行の質は、快適さではなく「崩れないかどうか」で測るべきだと思っている。今回の目的は、トレッキングポールの導入、歩荷による重量負荷、そして衛星通信の検証。この三つを同時に成立させることだった。 ル…
圏外でも繋がる時代へ ― au Starlink Directはソロ登山の前提を変えるのか
山では「繋がらない」が前提だった。電波が届かないことを前提に、行動し、判断し、帰ってくる。それがソロ登山の基本だ。 だが、その前提が揺らいでいる。 KDDIが発表した「au Starlink Direct」と、ヤマレコの…
登山中に食べられない問題と、ベースブレッドという選択肢の現実
登山における昼食・行動食は、人によって大きく異なる。エネルギー効率を重視する人、軽量化を優先する人、あるいは楽しみとして食事を位置付ける人もいるだろう。 しかし、そのどれにも当てはまらないケースがある。「そもそも食べられ…
山開きの 塔ノ岳 を歩く – 10時間超えピストンの真相
丹沢の象徴的ピークである塔ノ岳。中でも大倉尾根 は、登山者にとって“基準ルート”とも言える存在だ。 標高差は約1,200m。道は明瞭で迷いにくいが、ひたすら続く登りが脚力と心肺を確実に削る。ごまかしが効かない ― だから…










