仕事を終え、藤沢駅に降り立つ。

真っ直ぐ帰宅してもよかった。
だが、気が付けば足は別の方向へ向かっていた。
「少しだけ歩きたい。」
そんな衝動に近い感覚だったと思う。
今回向かったのは、藤沢市にある駒立山。
標高はわずか67m。
数字だけ見れば、山と呼ぶには小さすぎるかもしれない。
だが、実際に歩いてみると、その印象は少し変わる。
コースタイム
| 時刻 | ポイント | 備考 |
|---|---|---|
| 16:27 | 藤沢駅 出発 | 仕事帰りハイク開始 |
| 16:44 | 新林公園 | 市街地を抜け公園へ |
| 16:53 | 駒立山 | 山頂標識なし |
| 17:17 | 新林公園 | 周回して下山 |
| 17:30 | 藤沢駅 到着 | 無事、生還 |
- 距離:4.0km
- 累積標高差:62m
- 行動時間:1時間03分
市街地の奥にある“山”
藤沢駅から新林公園までは市街地歩き。
複雑に入り組んだ住宅街を抜けながら進んでいく。
この「街から徐々に自然へ移行していく感覚」は、都市近郊低山ならではだ。
新林公園へ入ると、一気に空気が変わる。

遊具のある穏やかな公園。
家族連れがいても不思議ではない場所。

しかし、その奥へ進むと、突然ちゃんとした登りが始まる。
“超低山”なのに、ちゃんと山
標高67m。
正直、完全に油断していた。
だが実際は、短いながらもしっかり急登。
土の感触もあり、踏み跡も明瞭。
“ただの散歩”では終わらない。
低山特有の凝縮感がある。
同じ超低山でも、町田の高尾山とはかなり印象が違う。
あちらは公園的な空気感が強いが、駒立山はちゃんと「山」を感じられる。

短距離ながら、登っている感覚がある。
丹沢のような長い登りではない。
だが、短い距離に「登る」という要素が圧縮されている。
だから意外と楽しい。
山頂標識のない山頂
駒立山の山頂には標識がない。

おそらくこの辺だろう、という場所が山頂。
だが、それが妙に良かった。
整備され尽くした観光地的な山ではなく、
少し曖昧で、少し余白がある。
そういう空気感がある。
標高も知名度も低い。
しかし、自分の足で辿り着けば、そこは確かに山頂だった。
ナイトハイクにも良いかもしれない
今回歩いたのは夕方。
だが、このルートはナイトハイクとの相性もかなり良さそうだった。
街から近く、短時間で完結し、エスケープもしやすい。
それでいて、樹林帯の雰囲気もしっかりある。
ヘッドライトだけで歩けば、標高以上に“山感”を味わえそうだ。
本格的なナイトハイクほどの緊張感はない。
しかし、仕事終わりに感覚を切り替えるには十分。
「夜の山を少し歩きたい。」
そんな時にちょうどいい存在かもしれない。
“大きな山”だけが登山ではない
登山というと、
- 北アルプス
- 岩場
- 鎖場
- 標高差1000m
そういったものが注目されがちだ。
もちろん、それらは素晴らしい。
だが、仕事帰りに1時間だけ歩く低山にも、別の価値がある。
重たい覚悟は要らない。
遠征費も要らない。
特別な装備も要らない。
「少し歩きたい。」
それだけで成立する。
都市生活と山の中間地点
駒立山は、“本格登山”ではないかもしれない。
しかし、都市生活と自然の中間地点として、かなり面白い存在だった。
特に、
- 平日に山成分を補給したい
- 完全休養日は退屈
- でも重たい山へ行くほどではない
そんな人には妙に刺さると思う。
短時間でも、土を踏むだけで感覚は変わる。
無事、生還
下山後、再び藤沢駅へ。

わずか1時間。
だが、ただ帰宅するだけだった日より、確実に密度は高かった。
標高67m。
それでも、ちゃんと山だった。
仕事帰りに、つい。
そういう山が一つあるだけで、日常は少し変わる。





