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静かな稜線を越えて ― 三ノ塔・塔ノ岳・鍋割山縦走

Posted on 2026年3月9日2026年3月9日 by XUONIX

朝の 大倉バス停 に立つ。

空はよく晴れていた。
まだ冷たい空気が残る、静かな朝だった。

今日のルートは、三ノ塔尾根から稜線に上がり、三ノ塔、塔ノ岳、そして 鍋割山 を縦走するコース。
距離は約20km。累積標高差は1600mほど。

丹沢ではよく知られた縦走ルートだが、日帰りで歩くとそれなりに長い。
しかし急登、岩場、稜線、渡渉と、丹沢の要素が一通り詰まっている。
トレーニングとしても優秀なルートだ。


INDEX
1 コースタイム
2 三ノ塔尾根を登る
3 表丹沢の稜線
4 鍋割山へ
5 渡渉と林道
6 このルートについて

コースタイム

時刻ポイント
07:05大倉バス停
07:23三ノ塔尾根道入口
07:38庚申山
08:0143号鉄塔
09:12牛首
09:28三ノ塔
10:22烏尾山
10:36行者ヶ岳
10:49政次郎ノ頭
11:13新大日
11:17木ノ又小屋
12:14塔ノ岳
12:36金冷シ
12:56小丸
13:11鍋割山稜
13:39鍋割山
14:19後沢乗越
14:39二俣
15:34大倉バス停

行動時間:7時間50分
距離:約20.6km
累積標高差:約1600m

© OpenStreetMap contributors

三ノ塔尾根を登る

大倉の集落を抜け、吊り橋を渡る。
登山道はすぐに山へ入る。

三ノ塔尾根は、最初から急だ。
樹林帯の登りが続く。

この日はトレイルランナーが多かった。
丹沢は都心からのアクセスが良いこともあり、トレーニングの場としても人気がある。

やがて牛首へ。
この区間は暗い森の急登で、個人的には少し苦手な場所だ。

ただ今回は足がよく動いた。
気がつくと視界が開ける。

そこが 三ノ塔 だった。

三ノ塔は丹沢ではやや地味な存在だが、眺望は意外と良い。
この日も 大山 がきれいに見えていた。

ここから先は、表丹沢の稜線歩きになる。


表丹沢の稜線

三ノ塔から先は、丹沢の中でも雰囲気が変わる区間だ。

まず 烏尾山。
続いて岩場の多い 行者ヶ岳。

この日は少し雪が残っており、所々でアイスバーンになっていた。
鎖場の周辺は慎重に通過する。

本来ならチェーンスパイクを使ってもよかった状況だった。
しかし周囲の登山者が誰も使っていなかったため、そのまま進んでしまった。

登山ではよくある心理だが、冷静に考えるとあまり良い判断ではない。
装備は周囲ではなく、状況で決めるべきだ。

その後、新大日 を越え、木ノ又小屋を通過。
最後の登りを越えると、丹沢の中心に立つ 塔ノ岳 に到着する。

山頂の 尊仏山荘 でコーヒーを飲み、少し休憩した。

空を見るとハンググライダーが飛んでいる。
おそらく離陸地点は 岳ノ台 だろう。

丹沢の空をゆっくり旋回していた。


鍋割山へ

塔ノ岳から先は、尾根が少し穏やかになる。

金冷シを越えると、広く歩きやすい道が続く。
アップダウンはあるが、気持ちの良い稜線だ。

途中、大学生らしいパーティーを何度か見かけた。
春休みなのだろう。

若い登山者を見ると、山がまだ次の世代に続いているようで少し安心する。

やがて 鍋割山 に到着した。

ここは鍋焼きうどんが有名だが、今回は食べなかった。
キノコが苦手だからだ。


渡渉と林道

下山は 後沢乗越 へ向かう。

前半は明るく整備された登山道。
歩きやすい道が続く。

やがて沢沿いのルートになる。
何度か渡渉を繰り返す。

そして最後に待っているのが、長い林道歩き。
舗装路が延々と続く。

山の終盤は、いつもこうだ。
派手さはないが、静かな消耗が続く。

それでも歩き続ければ終わる。
やがて 大倉バス停 に戻った。


このルートについて

三ノ塔 ― 塔ノ岳 ― 鍋割山。

この縦走は、丹沢をよく表している。

急登があり、
岩場があり、
気持ちの良い稜線があり、
沢の渡渉もある。

派手なルートではない。
だが、よく出来ている。

距離も長く、体力も必要だ。
それでも歩き終えると、不思議とまた来たくなる。

このルートは、
一年に一度は歩きたくなる縦走路だ。

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