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政次郎尾根へ – 幾度となく越えた鎖場で問い直す

Posted on 2026年3月30日 by XUONIX

今回の山行は、ヤビツ峠からスタートし、ヨモギ平を経て三ノ塔へ。その後、表尾根を辿って行者ヶ岳を越え、最後は政次郎尾根を下るルートを選択した。

いわゆる王道の表尾根に、あえて少し外した区間を組み合わせた構成だ。結果として、静けさと賑わい、そして緊張感のある下りを一度に味わう山行となった。


INDEX
1 ヤビツ峠〜ヨモギ平:静かな立ち上がり
2 三ノ塔〜表尾根:一気に開ける視界
3 行者ヶ岳の鎖場:まだ掴みきれていない感覚
4 政次郎尾根:ごまかしの効かない下り
5 下山〜大倉:緊張からの解放
6 コースタイム
7 山行データ
8 まとめ

ヤビツ峠〜ヨモギ平:静かな立ち上がり

ヤビツ峠を出発すると、想像していたよりも人は少ない。青山荘周辺はルートが分かりづらく、何度か立ち止まることになる。こういう場面では、体力以上に判断力が試される。

このあたりはヒルが多いエリアとして知られているが、さすがにこの時期はまだ気配はない。

BOSCOオートキャンプベース付近から尾根に乗ると、ようやく流れが安定する。ヨモギ平までの登りは、派手さはないが確実に脚にくる。淡々と登り続ける時間が続くが、この単調さを崩さずに進めるかが後半に効いてくる。

登山者ともほとんどすれ違わず、静かな時間が続いた。


三ノ塔〜表尾根:一気に開ける視界

三ノ塔に出ると、それまでの空気が一変する。視界が開け、塔ノ岳へと続く稜線が目に入る。登山者も一気に増え、賑わいを感じるようになる。

もともと計画には入れていなかったが、立ち寄った価値はあった。景色だけでなく、ここから先のルートの雰囲気を一度リセットできる。

表尾根は歩いていて気持ちがいいが、楽ではない。烏尾山、行者ヶ岳へと進むにつれて、足元は土から岩へと変わり、意識も自然と足の置き場へ向かっていく。


行者ヶ岳の鎖場:まだ掴みきれていない感覚

今回の目的の一つが、行者ヶ岳の鎖場だった。

何度か通過しているが、いまだにしっくりこない。通過自体は問題ないものの、「これで正しいのか」という感覚が残る。

腕に頼れば安定するが、それでは本質的ではない気がする。足の置き方、重心の位置、体の向き。細かい部分でのズレが、不安定さとして残る。

経験を重ねれば解決するものでもなさそうで、意識的に修正していく必要があると感じた。


政次郎尾根:ごまかしの効かない下り

分岐から政次郎尾根に入ると、再び人が減る。序盤は比較的歩きやすいが、徐々にガレ場が増え、ルートもやや不明瞭になる。

一般登山道ではあるものの、感覚としてはそれ以上の注意が必要だ。

特に下りでは、ごまかしが効かない。どこに足を置くかだけでなく、「どこに置かないか」を選ぶ必要がある。浮石や滑りやすい箇所を避けながら、一つひとつ確実に処理していく。

天神尾根よりは穏やかな印象はあるが、決して気を抜けるルートではない。


下山〜大倉:緊張からの解放

戸沢山荘に到着したあたりで、ようやく気持ちが緩む。そこから先は林道と歩きやすい道が続き、大倉へと向かう。

終盤には桜が満開で、タイミングの良さを感じた。意図していたわけではないが、こうした余白があると山行全体の印象も柔らかくなる。


コースタイム

時刻行動
08:02ヤビツ峠 出発
08:31青山荘
08:44諸戸山林事務所
09:49BOSCOオートキャンプベース
10:34ヨモギ平
10:39三ノ塔地蔵菩薩
10:57三ノ塔
11:20烏尾山荘
11:35烏尾山
11:48行者ヶ岳
11:56行者の鎖場
13:01政次郎ノ頭
13:11天神尾根入口
13:14戸沢山荘
13:23戸沢出合駐車場
13:58新茅山荘
14:16竜神の泉
14:27大倉バス停(ゴール)
© OpenStreetMap contributors

山行データ

  • 距離:16.2km
  • 登り:1,015m
  • 下り:1,482m
  • 行動時間:6時間25分

まとめ

静かな尾根、開放的な稜線、そして集中を要する下り。バランスの取れたルートだった。

一方で、鎖場や尾根の下降については「通過できているだけ」という感覚が残る。技術として身についているとは言い難い。

山行としては成立しているが、完成しているわけではない。

こうした違和感を放置せず、次に繋げていくことが必要だと感じた。

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