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海老名・座間セブンサミッツ ― たまには、こういう山行も悪くない

Posted on 2026年5月10日2026年5月11日 by XUONIX

丹沢や奥多摩で標高差1000mを超えるような山行を繰り返していると、いつの間にか「登山とは苦しいものだ」という感覚が自分の中に定着してくる。

急登、岩場、長距離縦走。
息を切らしながら稜線へ這い上がり、疲労の中で景色を見る。そういう山行こそが“本物”であり、トレーニングでもある―そんな意識が少なからずある。

だが、不思議なもので、時々ふと違うものを歩きたくなる。

今回歩いたのは、神奈川県央エリアに存在する「海老名・座間セブンサミッツ」。
名前だけ聞くと妙に壮大だが、実態はほぼ街歩きである。

標高は最大でも80m程度。
登山装備は不要。
道迷いの心配もほぼない。
エスケープも無限。

それでも、歩いてみると案外悪くなかった。

むしろ、こういう“ゆるさ”が、時々必要なのかもしれないと思った。


INDEX
1 海老名・座間セブンサミッツとは
2 相武台前駅からスタート
3 街と里山の境界を歩く
4 三峰山から見えた丹沢大山
5 ハードな山行ばかりでは見えないもの
6 「軽い山行」の価値
7 コースタイム
8 終わりに

海老名・座間セブンサミッツとは

海老名市と座間市に点在する7つの小ピークを巡るルートで、低山というよりは「丘」に近い。

ただ、それぞれに名前があり、ピークハント的な楽しさもある。
駅から駅へと繋ぎながら歩けるため、軽い運動や散策にも向いている。

今回巡ったピークは以下の7座。

  • 富士山
  • 伝説の丘(本堂山)
  • 三峰山(三峰台)
  • 秋葉山
  • 山王山
  • 伊勢山
  • 瓢箪塚(瓢箪山)

“セブンサミッツ”という名称のインパクトに対して、極めて親しみやすい内容なのが面白い。

とはいえ、単なる市街地ウォークとも少し違う。
畑や雑木林、小さな神社、古い道などが断続的に現れ、完全な都会歩きではない独特の空気感がある。

都市近郊の「残された里山」を繋いで歩くような感覚だった。


相武台前駅からスタート

スタートは相武台前駅。
この時点で、いつもの山行とは空気が違う。

登山口へ向かうバス待ちもなければ、重いザックもない。
補給計画を考える必要もなく、水すら最小限で十分。

「今日は軽い」

身体がそう理解している。

普段、丹沢方面へ向かう時は、駅を降りた瞬間からどこか戦闘態勢に入っている。
しかし今回は違った。

肩の力が抜けている。


街と里山の境界を歩く

歩き始めると、住宅地の中に小さな緑地や丘が現れる。

山を歩いているというより、「街の中に残された地形」を辿っている感覚に近い。

だが、それが意外と面白い。

たとえば、ふと現れる水場。
「伝説」と名付けられた丘。
古民家のような建物。
雑木林の細道。

標高差はほとんどないのに、歩いていると断片的に“山の気配”が現れる。

本格的な登山では、効率やペースを重視することが多い。
特に長距離山行では、立ち止まること自体が減っていく。

しかし今回は違った。

気になったものを見て、写真を撮り、少し立ち止まる。
それでも何の問題もない。

時間に追われない山行というのは、想像以上に気楽だった。


三峰山から見えた丹沢大山

今回のルートで印象に残ったのは、やはり丹沢大山の存在だった。

遠くに見える大山。

普段は、あの山域の中に自分が入り込んでいることが多い。
大倉尾根を登り、塔ノ岳へ向かい、鍋割山方面へ縦走する。

しかし今回は違う。

街側から、外から、丹沢を見る。

それだけで、妙に新鮮だった。

特に終盤、海老名駅付近から見えた丹沢大山は印象的だった。
低山巡りを終えた後に見る本格的な山塊は、やはり存在感が違う。

「あそこへ戻っていくんだろうな」

そんな感覚も少しあった。

結局、自分の軸足はああいう山域にあるのだと思う。


ハードな山行ばかりでは見えないもの

最近は、乾徳山や鍋割山縦走のような、比較的負荷の高い山行が多かった。

高度感のある岩場。
長時間行動。
歩荷。
体力維持のためのトレーニング。

もちろん、それは楽しい。
むしろ、自分はそういう山行が好きなのだと思う。

だが、常に負荷を求め続けると、「歩くことそのもの」の感覚が少し変わってくる。

山を“攻略対象”として見始める。

今回の海老名・座間セブンサミッツは、その感覚を少しリセットしてくれた。

特別な景色があるわけではない。
危険箇所もない。
達成感が強烈にあるわけでもない。

それでも、ただ歩くことが普通に楽しい。

これは、登山の原点に近い感覚なのかもしれない。


「軽い山行」の価値

登山というと、どうしても標高や難易度に目が向きがちだ。

どれだけ登ったか。
どれだけ険しかったか。
どれだけ長く歩いたか。

だが、こういう山行をすると、それだけが価値ではないと分かる。

短時間でもいい。
低山でもいい。
街歩きに近くてもいい。

外を歩き、景色を見て、身体を動かす。

それだけで十分に気分は変わる。

特に、普段ハードめな山行をしている人ほど、時々こういう“力を抜いた山行”を挟むのは悪くないと思う。


コースタイム

時刻行動
13:39相武台前駅 出発
13:57富士山
14:13伝説の丘(本堂山)
14:20里山体験館
14:25三峰山(三峰台)
14:50秋葉山
15:22山王山
15:36伊勢山
16:00瓢箪塚(瓢箪山)
16:03海老名駅 ゴール

合計

  • 距離:10.5km
  • 登り:144m
  • 行動時間:2時間24分
© OpenStreetMap contributors

終わりに

山は、高ければいいわけでも、険しければいいわけでもない。

もちろん、厳しい山行には強い魅力がある。
自分もこれから先、また丹沢やアルプス方面へ向かうと思う。

だが、今回のような“街と里山の間”を歩く時間も、決して無駄ではなかった。

むしろ、こういう軽い山行があるからこそ、また本格的な山へ向かいたくなる。

海老名・座間セブンサミッツ。
それは、登山というより「歩くこと」を楽しむためのルートだった。

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