先週、弘法山で撤退した山行のリベンジに向かった。
目的は念仏山の踏破。そしてもう一つ、歩荷トレーニングだ。
今回のザック重量は10.6kg。
先週も同じコースを歩いていたが、ザックを少し重くしただけで体がまったく動かなくなり、弘法山で撤退している。
あまりにも不甲斐ない山行だった。
「こんなことでテント泊縦走なんてできるのか?」
正直、かなり落ち込んでいた。
今回は、その原因を確かめる意味も込めたリベンジである。
概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程 | 2026年8月30日(日) |
| 天候 | 曇り |
| スタート | 秦野駅 |
| ゴール | 鶴巻温泉駅 |
| 距離 | 9.2km |
| 累積標高 | 登り438m / 下り513m |
| 行動時間 | 3時間14分 |
| 歩行時間 | 2時間53分 |
| 休憩 | 21分 |
| 歩くペース | 速い(0.8~0.9) |
| ザック重量 | 10.6kg |
| 目的 | 念仏山リベンジ・歩荷トレーニング |
コースタイム
| 時刻 | 地点 |
|---|---|
| 12:40 | 秦野駅 |
| 12:59 | 弘法山公園入口 |
| 13:21 | 浅間山 |
| 13:32 | 権現山 |
| 13:45 | 弘法山 |
| 14:24 | 善波峠 |
| 14:38 | 名古木浅間山 |
| 14:45 | 念仏山 |
| 15:05 | 名古木浅間山 |
| 15:27 | 善波峠 |
| 15:54 | 鶴巻温泉駅 |
先週撤退した場所へ
今回も秦野駅からスタート。

2週連続で同じ駅に立つ。
弘法山公園入口を通過し、浅間山へ。

ここは先週、胃痛を感じ始めた場所だ。

しかし今回は問題ない。
さらに権現山を通過。
そして13時45分、弘法山に到着した。

先週はここで撤退を決意した。
山頂の軒下で立ち止まり、
「今日は無理だ」
そう判断して引き返した場所である。

今回は普通に通過する。
ただし、10.6kgのザックを背負っている。
これだけのんびりした雰囲気の中、10kg超のザックを担いで歩いている自分を見ると、
「何やってるんだろ?」
と、少し自問自答したくなる。

いよいよ念仏山へ
弘法山を越え、善波峠へ。
ここから念仏山を目指す。
道迷い注意の標識を確認しながら進む。

そして14時37分。
念仏山に到着。
標高357m。

たった357mの低山である。
それなのに、この山にどれだけ苦しめられたことか。
先週は、ここまで到達することすらできなかった。
今回は何事もなかったように山頂へ到達した。
「……来られるじゃん」
というのが正直な感想だった。
ここまで来れば、あとは消化試合。
善波峠へ戻り、吾妻山を経由して鶴巻温泉駅へ向かう。
15時46分。
最後の下りは、いわばヴィクトリーロード。

そして15時54分、鶴巻温泉駅へ生還した。

先週との違いは何だったのか
今回、一番重要なのはここだ。
先週は弘法山で撤退。
今回は10.6kgのザックを背負ったまま、念仏山を越えて鶴巻温泉まで歩き切った。
単純に考えれば、
「先週より体力がついた」
とは考えにくい。
わずか1週間で、これほど大きく身体能力が変化することはないからだ。
となると、先週の撤退には別の要因があった可能性が高い。
実際、先週は浅間山付近ですでに胃痛が発生していた。
つまり、体調が十分ではない状態で山に入っていた。
そこへザック重量の増加、暑さ、気象条件などが重なった。
結果として、普段なら問題なく歩けるルートが一気に厳しくなった。
一方、今回は曇天。
体調にも大きな問題はなく、10.6kgを背負っても普通に歩けた。
この差は大きい。
「10kgを背負える」だけでは不十分
今回の山行で、もう一つ分かったことがある。
10kg程度のザックを背負って9.2km、累積標高438mのコースを歩くこと自体は問題なかった。
しかし、それだけで「テント泊縦走も大丈夫」と判断するのは早い。
テント泊縦走では、
- ザック重量
- 距離
- 累積標高
- 気温
- 天候
- 睡眠不足
- 補給
- 連日の疲労
など、複数の条件が重なる。
今回の山行は、あくまで10kg超の荷物を背負って一定距離を歩けることを確認したトレーニングと考えるべきだろう。
とはいえ、先週の撤退で感じたほど悲観する必要もなかった。
撤退は「失敗」ではなかった
先週は、
「こんな簡単な山で撤退するなんて」
と、かなり落ち込んだ。
しかし今回、同じコースを問題なく歩けたことで、見方が変わった。
先週の撤退は、単純な体力不足だけでは説明できない。
むしろ、
「その日のコンディションでは、安全に歩き続けられない」
と判断して撤退したことに意味があった。
登山では、どれだけ経験を積んでも、毎回同じコンディションで歩けるわけではない。
体調が悪ければ難易度は上がる。
暑ければ体力を消耗する。
天候が悪化すれば判断の余裕もなくなる。
普段なら余裕で歩けるコースでも、条件が変われば撤退すべき状況になる。
今回、それを身をもって確認できた。
念仏山リベンジを終えて
先週は弘法山で撤退。
今回は念仏山を越え、鶴巻温泉まで無事に歩き切った。
結果だけ見れば、
「リベンジ成功」
である。
しかし、本当の収穫は念仏山の山頂ではなかった。
先週の撤退を、今回の山行で検証できたこと。
これが一番大きい。
登山は、毎回コンディションが違う。
だからこそ、一度の失敗だけで自分の実力を決めつける必要はない。
逆に、一度歩けたからといって、自分の実力を過信するのも危険だ。
今回の10.6kg歩荷は、
「これくらいなら問題なく歩ける」
という一つの基準になった。
次は、距離や累積標高、あるいは連日の行動時間を少しずつ増やしていく。
テント泊縦走への道は、まだ続く。
そして念仏山には、もう苦手意識はない。
357mの低山に、今回はきっちり借りを返した。





