登山ギアと聞くと、専門店で揃える高価な装備を思い浮かべる人が多いだろう。確かに、命を預ける装備やウェア、シューズは信頼性の高いメーカー製を選ぶべきだ。しかし一方で、「あったら便利」「消耗しても構わない」「軽量で代用できる」ような小物類まで、すべて登山専門店で揃える必要はあるだろうか。
そこで注目したいのが 100円均一ショップ・セリア だ。セリアは、デザイン性と実用性のバランスが良く、登山の細かいギアを揃えるには意外と相性が良い。今回は、実際に登山で使えるセリアのアイテムをいくつか紹介しながら、「なぜセリアが登山ギア購入に向いているのか」を整理してみたい。
セリアが登山ギアに向いている理由
セリアの最大の魅力は「安さ」だけではない。
・軽量
・シンプル
・壊れても精神的ダメージが少ない
・消耗品として割り切れる
これらは登山用のサブギアに求められる条件とよく一致する。特に日帰り登山や丹沢のような中低山では、過剰な装備よりも合理性が重要になる。以下では、実際に使える具体的なアイテムを見ていこう。
カラビナ・キーフック グローブホルダー付
商品名を見るとカラビナが主役のように感じるが、登山目線では グローブホルダーが本体 と言ってよい。

行動中、暑くなってグローブを外す場面は頻繁にある。そのたびにザックにしまうのは面倒で、紛失の原因にもなる。このグローブホルダーをショルダーハーネスやウエストベルトに装着しておけば、外したグローブを即座にぶら下げておける。

金属製の本格的な登山用カラビナではないため、荷重をかける用途には使えないが、「ぶら下げる」用途としては十分。100円でこの利便性は非常にコストパフォーマンスが高い。
非伸縮テーピングテープ(2m)
登山では、テーピングは「使うかもしれない保険」の代表格だ。しかし、市販のテーピングロールを丸ごと持っていくと嵩張るし重い。
セリアの非伸縮テーピングテープは 2m という長さが絶妙だ。
・靴擦れ対策
・指の保護
・軽い固定

これらには十分な長さで、使い切り前提なら無駄がない。必要な分だけ携行するという登山の基本に合致している。ファーストエイドキットに忍ばせておくと安心感が増す。
Ziploc フリーザーバッグ
100円均一では「ジップロック風」の袋が多く売られているが、セリアでは 本物のZiploc(フリーザーバッグ) が手に入る点が重要だ。

登山では防水が非常に重要になる。
・行動食
・スマートフォン
・地図
・予備バッテリー
これらをまとめて入れる袋として、信頼性の高いZiplocは定番中の定番。気密性・耐久性ともに優れており、雨天時でも安心して使える。消耗品として割り切れる価格なのもありがたい。
コンパクト レジャーシート
休憩時に地面に直接座るかどうかで、疲労感は大きく変わる。このコンパクトレジャーシートは、ポケットサイズまで小さく折りたたむことができ、さらに ゴムバンドが付属 しているため収納性が高い。

・濡れた地面での休憩
・ザック置き場
・雪や泥対策
用途は幅広く、1枚持っているだけで行動の自由度が上がる。専用のマットほどの断熱性はないが、「ないよりは圧倒的に良い」アイテムだ。
ミニ チャック付ポリ袋
サイズ展開が非常に豊富で、特に 極小サイズ が登山で活きてくる。
代表的な使い道が ヤマビル対策用の塩の小分け だ。丹沢や奥多摩などでは、ヒル対策として塩を携行する人も多い。必要最低限の量を小分けにできるこのポリ袋は、軽量で無駄がない。

そのほかにも、
・常備薬
・小さなビスやパーツ
・電子機器の一時防水
など、使い道は無限にある。100円で複数枚入っている点も優秀だ。
まとめ:セリアは「登山ギアの補完庫」
セリアは、登山装備をすべて揃える場所ではない。しかし、専門ギアを補完する存在 としては非常に優秀だ。
・消耗品
・軽量な小物
・サブ用途のアイテム
これらを合理的に揃えることで、装備全体の完成度はむしろ高くなる。登山は「高いもの=正解」ではない。自分の山行スタイルに合った取捨選択こそが、最良の装備につながる。
次に登山専門店へ行く前に、一度セリアを覗いてみてはいかがだろうか。思わぬ名脇役が、あなたの山行を支えてくれるかもしれない。





