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海へ抜ける25km ─ 三浦アルプス全座縦走の真価

Posted on 2026年2月22日2026年2月22日 by XUONIX

神奈川県の低山帯、三浦アルプスを全座縦走した。
最高標高は200m前後。それでも距離25.2km、累積標高差1,468m。数字だけ見れば、決して軽い行程ではない。低山でありながら、長距離耐性と集中力の維持が求められるルートだ。

今回の目的は二つ。
ひとつは全座回収。もうひとつは、長時間歩行における身体の反応を確認することだった。


INDEX
1 山行データ
2 コースタイム
3 出発:生活圏から山域へ
4 中盤:直下降と再上昇
5 後半:長距離の本質
6 三浦アルプス全座縦走の評価
7 結論

山行データ

  • 距離:25.2km
  • 累積標高差:1,468m
  • 行動時間:9時間40分(休憩25分)
  • 天候:晴

行動時間のわりに休憩は短い。止まるよりも、一定ペースで動き続ける方が負荷は安定する。


コースタイム

時刻行程
6:55逗子駅 出発
7:39阿部倉山
8:01下二子山
8:15二子山
9:40乳頭山
10:24畠山
11:14権現山
13:06大沢山
14:17丸塚西峰
14:22丸塚東峰
14:42高塚
15:12戸根山
15:27仙元山
16:02旗立山
16:35逗子駅 ゴール

※実際は峠・分岐多数通過

© OpenStreetMap contributors

出発:生活圏から山域へ

起点は逗子駅。
駅前は完全な日常空間。そこから住宅街を抜け、阿部倉山登山口へ向かう。三浦アルプスの特徴は、山と街の距離が極端に近いことだ。

阿部倉山までの登りは整備されている。土は乾き、足裏に伝わる感触は軽い。身体はまだ温まる途中。下二子山、二子山とピークを重ねるが、この段階では負荷は小さい。

標高は低い。だが、登っては下るという構造が続く。累積標高差は静かに積み上がっていく。


中盤:直下降と再上昇

乳頭山周辺では岩混じりの区間が現れる。難所ではないが、足場を選ぶ必要はある。集中を切らさないことが重要だ。

畠山からの下降は急。ロープはないが、体重移動を誤れば滑る角度だ。ここで一気に高度を失う。問題はその後だ。失った分だけ、また登り返す。

権現山を追加したことで、一度舗装路へ下りる。公園を通過し、再び尾根へ戻る。この切り替えは精神的に地味に効く。山の連続性が途切れ、再起動が必要になるからだ。

三浦アルプスは、標高ではなく“断続的な負荷”が核心にある。


後半:長距離の本質

大沢山以降は人が減る。尾根は静かで、風が枝を鳴らす音だけが聞こえる。
丸塚西峰、丸塚東峰、高塚。短い間隔でピークが続く。標高差は小さいが、脚は確実に重くなる。

心拍は安定している。ペースは維持。これは序盤で抑えたことが功を奏した結果だ。長距離では、速さよりも崩れないことが重要になる。

戸根山を越え、仙元山へ到達。ここは視界が開け、相模湾が見える。長時間歩いた後の開放感はあるが、感情は過度に上がらない。むしろ、まだ終わっていないという冷静さが先に立つ。

終盤、旗立山を追加。計画外だったが、体力残量の確認としては適切だった。脚は重いが、フォームは崩れていない。補給も適切。失速はない。


三浦アルプス全座縦走の評価

・技術的難易度は高くない
・一部に道迷いリスクあり
・体力負荷は中級以上
・集中力の維持が完遂の鍵

観光気分では後半に失速する。だが、一定ペースを守れば日帰り完遂は可能。

標高が低いから安全というわけではない。長距離は判断力を鈍らせる。今回、最後まで集中を保てたことは収穫だった。


結論

三浦アルプス全座+α縦走は、派手さはない。
雪も岩稜もない。だが、地味なアップダウンと距離が確実に身体を試す。

歩き続けることが目的になる山行。
終わってみれば、残るのは「25kmを安定して歩けた」という事実だけだ。

それで十分だと思えた一日だった。

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