2026年の登り始めは、岩手県一関市の室根山。
初詣を兼ねて、JR折壁駅を起点にしたルートを歩いた。


室根山はこれまで何度も登っている山だが、冬季に訪れるのは久しぶりになる。標高は895mと低めながら、独立峰らしい展望と、信仰の山としての歴史を併せ持つのがこの山の特徴だ。
この日は晴天。積雪はあるものの穏やかで、結果的に終始アイゼンやチェーンスパイクを使用せずに歩き切ることができた。
室根山とは
室根山(むろねさん)は、岩手県一関市に位置する独立峰で、山頂直下には室根神社が鎮座している。古くから地域の信仰を集めてきた山で、初詣登山の目的地としても知られている。
標高は1000mに満たないが、山頂部は広く開けており、条件が良ければ気仙沼方面、栗駒山方面まで視界が及ぶ。
登山道は全体的に明瞭で、無雪期はもちろん、積雪期でもルートを見失いにくい。
一方で、冬季は気温や積雪、凍結状況によって難易度が大きく変化する。低山であることを理由に油断すべきではない山でもある。
アクセスとルート概要
- 都道府県:岩手県
- コース:折壁駅 → 蟻塚公園 → 室根神社 → 室根山 → 往復
- 距離:9.8km
- 累積標高差:登り744m / 下り741m
- 行動時間:3時間02分(休憩4分)
公共交通機関で直接アプローチできる点は、この山の大きな利点だ。駅から歩き出せる冬山は、地方では意外と少ない。
コースタイム
| 時刻 | 行動 | 所要 |
|---|---|---|
| 11:29 | 折壁駅 出発 | |
| 12:09 | 蟻塚公園 | 40分 |
| 12:10 | 蟻塚公園 出発 | |
| 12:35 | 田植えの壇 | 25分 |
| 12:45 | 姫滝 | 10分 |
| 12:59 | 室根神社 | 14分 |
| 13:13 | 室根山 山頂 | 15分 |
| 13:28 | 室根神社 | 15分 |
| 13:43 | 田植えの壇 | 15分 |
| 14:03 | 蟻塚公園 | 20分 |
| 14:32 | 折壁駅 着 | 29分 |
短時間ながら、登りと下りのバランスが良く、歩きごたえは十分だ。
登山道の状況(冬季)
折壁駅から蟻塚公園までは舗装路と緩やかな登りが続く。
登山道に入ってからも急登は限定的で、全体として一定のリズムで歩ける構成になっている。
この日は踏み跡がはっきりしており、凍結箇所も少なかった。
室根神社付近で積雪量はやや増えたが、チェーンスパイクを装着する必要は感じなかった。

途中、カモシカに遭遇。人の気配が少なく、冬山らしい静けさが印象に残る。

山頂の様子と展望
数年ぶりの室根山山頂。
山頂部は遮るものがなく、360°の展望が得られる。

この日は視界が良く、気仙沼方面まで見渡すことができた。
標高以上に「遠くまで見える山」であり、展望面での満足度は高い。

装備と判断
今回携行した装備には、輪カンジキ、アイゼン、スノーシューを含めた。
結果的に使用しなかったが、冬季登山では「使わなかった=不要だった」ではない。
天候や積雪状況が変われば、同じ山でも必要装備は変わる。
低山であっても、装備と判断を省略しないことが重要だと改めて感じた。
まとめ
- 駅から歩ける冬山として完成度が高い
- 体力度は低めだが、冬季装備は必須
- 山頂の展望は想像以上に広い
- 初詣登山として静かに歩ける
派手さはない。
ただ、何度でも登りたくなる理由がある山だ。
室根山は、地域の山として、そして冬の低山として、非常にバランスが良い。






