登山は才能ではない。ただ積み上げるだけだ。
そして1年あれば、人は“別物”になる。
今回は 「0から始めて1年後にはそれなりに山を歩けるようになる具体的なロードマップ」 を、XUONIX流に構築してみた。
週1の継続したトレーニングで、憧れの稜線に挑戦してみよう。
派手さはない。でも確実に効く。
迷ったら、この順番で踏み固めろ。
0~1ヵ月|市街地を長距離歩くフェーズ
最初にやるべきことはただ一つ。
ひたすら歩く。
登山では“8時間・20km超”を普通に歩く日が来る。
その脚づくりは、山ではなく、まず街でやるのが最適。
家から海まで歩く。
ダム湖を目指す。
知らない路地をつなぎながら、とにかく距離を稼ぐ。
特別な装備はいらない。
シューズも普段履きでOK。
いまは「山を歩く身体」をつくる準備段階。

2~3ヵ月|里山の古道・旧道を歩くフェーズ
長距離に慣れてきたら、“山の入口”へ足を踏み入れる。
ここで登るのは山ではない。
古道・旧道・ハイキングコース のような、ゆるい里山の道だ。
奥多摩のむかし道のようなコースが最適だろう。
登山装備はまだほぼ不要。
普段使いのザックだけあればいい。
ただし、段差・斜面・落ち葉・不整地。
街にはない要素が一気に増える。
ここで「山のリズム」をつかむ。

3~6ヵ月|メジャー系・低山へステップアップ
歩き方が変わり、息が整ってきたら……いよいよ山らしい山へ。
- 陣馬山
- 大野山
- そのあたりの“軽めのメジャー層”
が最適。
丹沢大山は初心者向けと言われるが、コース次第で普通にハード。油断しないこと。
この時期は 登山アプリ を使い慣れておきたい。
そして 登山靴を導入 するタイミング。
「街の延長」が、「山を登る動き」に変化する。

6~9ヵ月|里山縦走フェーズ(藤野15名山など)
ここから経験値の伸び率が跳ね上がる。
藤野15名山などの 里山縦走 が最高の修練場。
アップダウンを連続で越えることで、脚力・集中力・補給の感覚が身につく。
このフェーズの大切なのは “逃げ道のある登山計画”。
・エスケープしやすい
・複数の下山口がある
・距離調整が簡単
こういうルートを選ぶと、精神的に折れず、また安全に山行することができる。
そして レインウェアが必須装備 になるのもこの時期。

10~12ヵ月|それなりの山へ踏み込む
1年の積み上げが、いよいよ形として現れるフェーズ。
狙うのは――
塔ノ岳。
ここを問題なく往復できれば、もう“登山ができる人”を名乗っていい。
次に見えるのは
丹沢山 → 蛭ヶ岳
のライン。
1年前には「無理」と切り捨てた山々が、現実的な目標に変わる。

1年後の扉|さらなる頂へ
ここまで来れば、もう視界は広い。
- アルプス
- 1泊山行
- 冬の低山
- そして雪山の世界
1年前の「初心者」はもういない。
積み重ねた日々そのものが、あなたの装備になる。
最後に
登山は“いきなり強くなれる競技”ではない。
小さな一歩を、何十回、何百回と踏み続けた人だけが前に進む。
このロードマップは派手じゃない。
けれども確実にあなたを山へ連れていく。
さあ、最初の1kmを歩きに行こう。
行動した人から、景色が変わる。

