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宮ヶ瀬湖〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉 日帰り縦走【20.5km・10時間・積雪期】本来1泊のルートを歩いた記録

Posted on 2026年2月16日2026年5月25日 by XUONIX

以前から歩いてみたかったルートを、ようやく歩いた。

宮ヶ瀬湖から丹沢主脈へ上がり、丹沢山を越え、塔ノ岳を経て大倉へ抜ける。
地図で見れば一本の線だが、実際に歩くと、その一本は決して軽くない。

距離20.5km。累積標高差は登り1,836m。
本来は1泊が推奨される行程だ。

それを日帰りで歩く。

無理ではない。ただし、余裕もない。


INDEX
1 宮ヶ瀬湖から主脈へ
2 雪の出現
3 丹沢山から塔ノ岳
4 大倉尾根、夜へ
5 コースタイム
6 反省点
7 それでも

宮ヶ瀬湖から主脈へ

スタートは宮ヶ瀬湖バス停。
登山口は駐車場の片隅にあり、やや分かりづらい。

序盤は細かなアップダウンの連続。
春ノ木丸、シルタレ沢ノ頭、御殿森ノ頭。
小ピークを刻むように越えていく。

派手さはない。展望も限定的。
だが、この区間が確実に体力を削る。

高畑山を越えた頃には、脚に静かな重さが宿っていた。
距離以上に「縦走している」という感覚が強い。


雪の出現

標高を上げるにつれ、雪が現れ始めた。
やがて踏み固められていない積雪。場所によっては30cmほど。

チェーンスパイクを装着。

ここで明確にペースが落ちた。

想定はしていたが、量の見積もりが甘かった。
丹沢は標高がさほど高くないため、油断が生まれる。

だが、積雪期は別物だ。

踏み抜き、ぬかるみ、滑るトラバース。
スピードより確実性を優先する歩きに切り替える。

その結果、丹沢山到着は14時前。
雪がなければ13時前には着いていた計算だ。

この1時間は、後半に重くのしかかる。


丹沢山から塔ノ岳

丹沢山から塔ノ岳への稜線は、見た目より長い。
疲労が蓄積した状態で見る塔ノ岳は、遠い。

足元はぬかるみと雪の混在。
バランスを崩しやすく、無意識に体幹を使う。

静かに、だが確実に消耗する区間だ。

15時過ぎ、塔ノ岳山頂へ。
午後の山頂は人が少ない。

ここで急ぐべきだったかもしれない。
だが、尊仏山荘でコーヒーを飲んだ。

焦ったまま下るより、一度整えた方が安全だと判断した。


大倉尾根、夜へ

下山は大倉尾根。

この時間になると、登ってくる人はいない。
すれ違うのは数人のみ。

更地になった堀山の家。
閉まった観音茶屋。
逃げないシカの群れ。

やがて完全な闇。

ヘッドライト覚悟の行程だったが、何とか明るさが残るうちに終盤へ。
それでも大倉に着く頃には真っ暗だった。


コースタイム

区間時刻所要
宮ヶ瀬湖バス停 発7:50–
春ノ木丸8:1727分
シルタレ沢ノ頭8:4225分
御殿森ノ頭8:5715分
高畑山9:3437分
本間ノ頭12:09–
円山木ノ頭12:56–
瀬戸沢ノ頭13:56–
丹沢山13:576時間07分
塔ノ岳15:451時間48分
花立山荘16:1328分
堀山16:4532分
大倉バス停 着17:50約2時間05分

行動時間:9時間05分
休憩:57分
合計:10時間02分

© OpenStreetMap contributors

反省点

・積雪量の見積もり不足
・雪道歩行への不慣れ
・冬期縦走における時間管理

完歩はした。
だが、余裕はなかった。

ロング縦走では、1時間の遅れが精神的にも大きい。
日没との距離が、常に意識の端に残る。


それでも

それでも、このルートを歩けたことは大きい。

宮ヶ瀬から大倉へ。
丹沢の主脈を一本で繋いだという事実。

山は褒めてくれない。
ただ、現実を返してくる。

今回の山行は、成功でもあり、課題でもある。

丹沢は決して高山ではない。
だが甘くもない。

だから、また行く。

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