今回の目的は、蛭トンで現在の体力を測ること。
昨年は踏破できたルートだ。
今年は体力も上がっているはず。どこまで余裕を持って歩けるのか、ベンチマークのつもりで大倉バス停に立った。
結果は敗退。
丹沢山までは何とか到達したものの、その先で身体が動かなくなった。吐き気も出てきたため、蛭ヶ岳を目前にして撤退を決断した。
天気は最高。景色も最高。
なのに、身体はまったくついてこない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程 | 2026年10月10日(土) |
| 天候 | 晴れ |
| スタート/ゴール | 大倉バス停 |
| 目的 | 蛭トンで体力のベンチマーク |
| 距離 | 21.5km |
| 累積標高差 | 登り2,114m/下り2,114m |
| 行動時間 | 9時間23分 |
| 歩行時間 | 8時間09分 |
| 休憩 | 1時間23分 |
| 結果 | 丹沢山の先で撤退 |
コースタイム
| 時刻 | 地点 |
|---|---|
| 7:09 | 大倉バス停 |
| 9:35 | 花立山荘 |
| 10:16 | 塔ノ岳 |
| 11:40 | 丹沢山 |
| 12:14頃 | 撤退を決意 |
| 14:02 | 塔ノ岳 |
| 14:12 | 大倉尾根へ |
| 16:32 | 大倉バス停 |
大倉尾根——出発直後からトラブル
7時過ぎ、大倉バス停をスタート。
天気は快晴。
最近は天候に恵まれない山行が多かっただけに、久しぶりに気持ちよく歩けそうだ。
ところが、出発直後から問題が発生する。
右目のコンタクトレンズがずれた。

復旧を試みるも、結局改善せず。
そのまま大倉尾根へ突入した。
今思えば、この時点で撤退を検討すべきだった。
蛭トンは長丁場。登り切ることだけでなく、最後まで安全に下山できることが重要になる。
視界に問題を抱えたまま、21km超の行程に挑む。
最初から条件が悪かった。
とはいえ、この時点ではまだ歩けると思っていた。
花立山荘——身体がおかしい
堀山の家を過ぎたあたりから、明らかに失速した。
足の筋肉に違和感がある。
そして、とにかく身体が重い。
いつもの登りとは違う。思うようにペースが上がらない。
9時35分、花立山荘に到着。

ここで体調の異変を感じた。
それでも、天気は最高だ。
振り返れば、久しぶりに気持ちのいい景色が広がっている。
山行そのものは、これ以上ないくらいの好条件。
問題は自分の身体だけだった。
当初の計画より約30分遅れで塔ノ岳に到着。

嫌な予感はしていた。
ここで引き返す選択肢もあったはずだ。
しかし、蛭ヶ岳へ向かうことにした。
塔ノ岳〜丹沢山——好きな稜線、重すぎる身体
塔ノ岳から丹沢山へ。
この稜線が好きだ。

晴れた日の丹沢主脈は、やはり気持ちがいい。
景色だけなら大当たりの一日。
ただし、身体は重い。
歩いても歩いても、いつもの感覚に戻らない。
昨年は歩き切れたルートなのに、なぜこうなるのか。
体力自体は上がっているはずだった。
それなのに、序盤から失速。丹沢山に着く頃には、すでに余裕がなくなっていた。
11時40分、丹沢山に到着。

ここから蛭ヶ岳までは、まだ先が長い。
そして、蛭トンは往復して初めて成立する。
行きの残りだけを考えて進むわけにはいかない。帰りの塔ノ岳、さらに大倉尾根の下りまで考える必要がある。
分かってはいる。
それでも、せっかくここまで来たのだからという気持ちがあった。
蛭ヶ岳へ向かう。

蛭ヶ岳を目前にして撤退
丹沢山から先へ進む。
しかし、身体は回復しない。
不動ノ峰休憩所付近までたどり着くこともできず、ついに撤退を決めた。

身体が重すぎる。
さらに、吐き気まで出てきた。
この状態で蛭ヶ岳まで進み、そこから塔ノ岳、大倉まで戻れるのか。
答えは明らかだった。
ここで無理をする意味はない。
蛭トン敗退。
昨年は踏破できたルートで、まさかの結果になった。
悔しい。
ただ、帰りの余力を考えれば、ここで撤退した判断は妥当だったと思う。
山頂に立つことより、無事に帰ることが優先だ。
塔ノ岳へ帰還——足が死んでいる
来た道を戻り、塔ノ岳へ。

14時頃、ようやく帰還した。
この時点で、足は完全に死んでいる。
蛭ヶ岳には届かなかったが、ここから大倉まで下山しなければならない。
尊仏山荘でコーヒーを飲み、体調の回復を図る。

それにしても、丹沢大山がかっこいい。
景色は素晴らしい。
本当に素晴らしい。

……身体さえ動けば。
14時12分、大倉尾根の下山を開始した。
右目が見えづらいこともあり、下りにも時間がかかる。

疲労した足で、慎重に進むしかない。
15時を過ぎても、堀山の家には登山者が多かった。

見晴茶屋も営業を再開している。

いつもの大倉尾根だ。
ただし、こちらはいつもどおりではない。
足を引きずるように下り、16時32分、ようやく大倉へ生還した。
蛭トンに失敗した原因は何だったのか
今回の敗退について、原因を考えてみる。
候補は4つ。
- 睡眠不足
- 右目の視界不良
- シャリバテ
- 気温の高さ
この中で、特に疑っているのがシャリバテだ。
今回の失速は、普段の疲労とは少し違っていた。
とにかく身体が重く、思うように動かない。
エネルギー不足が原因だった可能性はある。
ただし、実際に原因を特定できたわけではない。睡眠不足や体調不良など、複数の要因が重なった可能性もある。
次回は、行動食の内容だけでなく、摂取するタイミングも見直したい。
睡眠不足と視界不良
睡眠不足も気になる。
長距離の山行では、出発前のコンディションが結果を左右する。
さらに、今回は出発直後から右目のコンタクトレンズに問題があった。
これについては、もっと単純な話だ。
視界に問題があるなら、出発前に解決するべきだった。
改善できない場合は、計画を変更する。
今回は、そこを軽く考えてしまった。
体力が落ちたのか?
昨年は踏破できた。
今年は敗退した。
この結果だけを見れば、体力が落ちたようにも思える。
しかし、今回の山行だけで体力低下と結論づけるのは早い。
睡眠、補給、体調、気温。
条件が違えば、同じルートでも結果は変わる。
とはいえ、原因が分からないまま再挑戦しても意味がない。
次回はコンディションを整え、補給を見直し、序盤から身体の状態を確認しながら歩きたい。
撤退は失敗か
今回の目的は、蛭トンで現在の体力を測ることだった。
結果は敗退。
ベンチマークとしては、残念な結果になった。
ただ、今回分かったこともある。
体力があるつもりでも、コンディション次第で身体は動かなくなる。
そして、一度踏破できたルートだからといって、次も歩き切れるとは限らない。
登山は、計画どおりに歩くことだけが正解ではない。
予定していた山頂に届かなくても、危険を感じた時点で引き返すことには意味がある。
今回も、蛭ヶ岳まで無理に進んでいたら、帰りの行程はさらに厳しくなっていたかもしれない。
そう考えれば、撤退そのものを失敗と決めつける必要はないだろう。
ただし、出発直後からの視界不良については反省が残る。
ここは次回、確実に改善したい。
来月、リベンジ
蛭トン敗退。
昨年は踏破できたルートで、今回は丹沢山の先で引き返すことになった。
原因はまだ分からない。
シャリバテなのか、睡眠不足なのか。それとも複数の要因が重なったのか。
次回までに、今回の山行をきちんと振り返っておきたい。
そして来月、改めて蛭トンに挑戦する予定だ。
もちろん、体調が整っていることが前提。
今回の反省を生かし、準備と補給を見直す。
昨年踏破できたから、今回も行ける。
そんな考え方は危険だったのかもしれない。
山は逃げない。
焦る必要はない。
次こそは、蛭ヶ岳まで往復したい。






