標高2,000mを超えながら、公共交通機関でのアクセスが容易な山として知られる大菩薩嶺(2,057m)。
日本百名山の一座でありながら、登山道の整備状況が良く、四季を通じて多くの登山者が訪れる山域である。
今回は、裂石登山口を起点に丸川峠を経由し、大菩薩嶺・大菩薩峠を巡る周回ルートを、1月の冬期に日帰りで歩いた記録をまとめる。
大菩薩嶺とはどんな山か
大菩薩嶺は山梨県甲州市に位置し、奥秩父山塊の一角をなす山である。
山頂自体は樹林に覆われており眺望はないが、少し下った雷岩周辺からの稜線展望は非常に優れている。
- 富士山
- 南アルプス
- 奥秩父の山々
といった広大な景色を一望できる点が、この山の最大の魅力だろう。
一方で、登山道の多くは緩やかで、車道や林道と交差する箇所も多い。
そのため「初心者向けの百名山」と評されることもあるが、ルート選択次第では十分に体力を要求される山でもある。
今回歩いたルートの概要
今回のルートは以下の周回構成。
- 裂石登山口
- 丸川峠
- 大菩薩嶺
- 雷岩
- 大菩薩峠
- 上日川峠
- 裂石登山口へ下山
距離16.4km、累積標高差約1,300mと、日帰りとしてはやや長め。
特に前半の丸川峠までの区間は、樹林帯の急登が長く続くため、体力的な負荷は小さくない。
登山当日のコンディション
- 日付:2026年1月24日
- 天候:曇りのち晴れ
- 気温:稜線付近は寒波と強風で体感温度はかなり低い
危険箇所は特にないものの、
- 稜線の強風
- 車道区間の凍結
といった冬季特有のリスクは確認できた。
コースの特徴と所感
裂石登山口〜丸川峠
しばらくは車道歩きが続き、その後、樹林帯の登山道へ。
勾配は強くないものの、淡々とした登りが長時間続くため、精神的にも消耗しやすい区間である。

丸川峠〜大菩薩嶺
丸川峠を過ぎると景色が一変し、開放感のある登山道になる。
ただし、ここから再び標高を稼ぐため、後半に向けての体力配分が重要。

大菩薩嶺山頂は眺望がなく、特に長居する必要はないだろう。

雷岩〜大菩薩峠
雷岩からの稜線歩きは、この山行のハイライト。
風は強いものの、展望は素晴らしく、大菩薩嶺が人気の理由を実感できる区間である。


上日川峠〜下山
大菩薩峠以降は車道歩きが中心となり、体力的な負荷は一気に下がる。
凍結箇所には注意が必要だが、初心者でも安心して歩ける区間といえる。

コースタイム(実測)
| 区間 | 時刻 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 裂石登山口 出発 | 8:20 | — |
| 丸川峠 | 9:54 | 1時間34分 |
| 大菩薩嶺 | 11:14 | 1時間20分 |
| 雷岩 | 11:27 | 13分 |
| 大菩薩峠 | 12:05 | 38分 |
| 上日川峠 | 12:51 | 46分 |
| 裂石登山口 着 | 14:13 | 1時間22分 |
| 行動時間合計 | 約6時間09分 |
まとめ
大菩薩嶺は「初心者向け」と語られることが多いが、
丸川峠を経由する周回ルートは決して楽ではない。
- 前半:体力勝負の長い登り
- 後半:開放的な稜線と整備された下山路
という構成で、登山の基本要素がバランスよく詰まっている。
冬季であっても技術的な難易度は低く、
体力と防寒対策が整っていれば、日帰りで十分に楽しめる百名山である。
「景色が良く、歩きごたえもある山を日帰りで」
そう考えている人にとって、大菩薩嶺は今なお有力な選択肢だと感じた。





